―被爆80年― 井伏鱒二「黒い雨」
2025年は、1945年8月6日に広島市に原爆が投下されてから80年という特別の年にあたります。井伏鱒二の小説「黒い雨」は原爆を扱った日本の文学を代表する作品です。井伏は、直後の被爆体験はありませんが、戦争を重要なテーマとして、戦後の文学活動を展開しました。「遥拝隊長」、「かきつばた」に続く戦争文学の集大成として位置づけられる「黒い雨」は、文壇の枠をこえて、人々に大きな感銘を与えました。本展では、直筆原稿や周辺資料などで「黒い雨」という作品を多角的な視座から紹介します。また、他の原爆文学、原発をめぐる文学についても紹介します。
《展示の一例》
・井伏鱒二原稿「姪の結婚」(連載第1回、のち「黒い雨」と改題)
・重松静馬「被爆の記」(個人像)
・井伏鱒二 佐藤進あて書簡
・重松静馬 井伏鱒二あて書簡
○関連行事○(電話で申し込む)
8/2 コンサート「0歳から楽しめる平和のコンサート」、8/16 映画会「黒い雨」、9/7 講演会「黒い雨」を書く井伏鱒二―「かきつばた」から「黒い雨」へ― |