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文化団体リレーレポート
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竹原郷土文化研究会の紹介

掲載日:2010年9月20日
 竹原市の郷土文化向上に資することを目的として、会員による「調査研究・発表」、「資料の調査、収集保存出版」、「研究会・講演会・展示」、「臨地研修」など行っています。
 竹原には、江戸時代に自然エネルギーを利用した、省エネルギー産業の塩田がありました。このような土地柄で、また現代人としてエネルギーに関心を持ちまして、エネルギー講演会(エネルギー資源、原子力発電)を年一回、これまでに6回開催しています。この他、竹原は海の文化が有った土地で、例えば、竹原市東野町長善寺には、石山合戦時の食糧援助に向い舟に立てた「進者往生極楽 退者無限地獄」の黄旗があります。このような歴史的に貴重な資料についての顕彰活動も行っています。
 研修では、愛媛県能島、来島など水軍遺跡を訪れました。海の環境維持の大切さを知り、海上保安庁呉保安部と海の環境講演会やパネル展を行いました。また、北前船パネル展も開催しています。
 民俗行事として、力自慢に使用したといわれている力石にちなみ、力石のある住吉神社で、夏の祭礼日に「ちびっこちからくらべ」を行っています。毎年好評で、70人ほどの子供が参加しています。また、竹原では、「神明さん」と呼んでいる特徴ある姿の「とんど」を行います。この「神明さん」の開催地域や姿を写真におさめる調査を行っています。地域の行事を大切にし、市民に行事の維持や展開を呼び掛けています。
 この他に、竹原から輩出の池田勇人元総理、竹鶴政孝(ニッカウイスキー創設者)、永井潜(医学者)、三村剛昴(物理学者)、中井正一(美学者)の啓発講演会やパネル展を開催しました。今年は、日本服飾界に貢献され、山脇服飾美術学院を創立し、夏目漱石、鈴木三重吉、寺田寅彦、安井曽太郎、南薫造など幅広い文人芸術家と交流した山脇敏子(竹原出身)展を開催します。期日は、平成22年11月1日(月)〜4日(木)、会場は、竹原市民館です。目をみはるような着物や洋服などを展示しますので、ぜひ足をお運びください。

竹原郷土文化研究会の会報はこちら⇒会報

研修にて


神明さん


竹原名士展