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藤間流妃利美の会

掲載日:2021年7月15日
 福山では、藤間流、花柳流、若柳流、常盤流など、いくつかの流派の日本舞踊の会が活動しています。日本舞踊五大流派の一つでもある藤間流は、歌舞伎役者の尾上松緑(六代目藤間勘右衞門)が家元の、歌舞伎系列の流派で、舞台映えのする、どっしりとして、おおらかな芸風が特徴です。

 「藤間流妃利美の会」(ふじまりゅうひとみのかい)は、広島市で教室を開かれていた、藤間勘利美(ふじまかんとみ)先生のもとで、幼少のころから日本舞踊を習っていた藤間妃利美(ふじまひとみ)が、昭和62年に福山市多治米町で発足した日本舞踊の会です。
 平成5年に「福山文化連盟」に加盟し、5月には鞆の浦観光鯛網の乙姫の舞、ばら祭「芸能大会」出演、秋にはリーデンローズ大ホールで行われる、「総合文化祭芸能大会」に毎年出演しています。会主の藤間妃利美は、福山文連副会長を経て、令和2年度から、福山文化連盟会長をさせていただいております。

 来たる令和4年3月27日(日)には、福山城築城400年記念事業「文連芸術祭日本舞踊の祭典“未来へ集う” 」をリーデンローズ大ホールで開催します。この行事は、福山文化連盟所属の日本舞踊の会が流派を越えて古典や福山にちなんだ曲を披露するとても大きな催しです。
 なかでも、茶道、邦楽、踊りが同時に舞台上で披露される「茶音頭」は、最近ではめったに演じられることがない演目で、ぜひ、福山の多くの方に、また、子どもたちにもぜひ一度見ていただきたいと思っております。
 他にも、文連邦楽部の邦楽合奏「城伝説」、備後蔵王太鼓による和太鼓、ロビーでは文連華道部12団体の生け花、茶道裏千家淡交会による茶席と、ふくやまにおける日本伝統文化を一度にご覧いただける催しとなっております。

 昨年度からのコロナ禍でさまざまな行事が中止や延期となってきましたが、ふくやま地域の文化・芸術を守るため、藤間流妃利美の会も力を尽くしていきたいと思っております。日本舞踊に興味のある方は、ぜひご連絡ください。

■お問い合わせ先
 福山文化連盟事務局084−931−6753