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「明王院を愛する会」〜歴史を目と耳で体感しよう〜

掲載日:2020年4月1日
 福山市草戸町にある草戸千軒町遺跡は中世の庶民の町として、日本の中世史を書き換えた貴重な遺産です。1級河川芦田川の川底に眠る草戸千軒は幻の町として長く歴史の中で眠ったままでした。昭和36年(1961年)の1次調査から平成3年(1991年)3月の調査完了まで、実に30年を超える歳月が発掘調査に費やされました。その結果は平成元年(1989年)に開館された広島県立歴史博物館に集約され、遺跡は再び川底に沈み、歴史の中から消えてしまいました。

 草戸千軒町に暮らす鎌倉室町時代の人たちが、心のよりどころとしてきた常福寺の本堂(1321年再建)及び五重塔(1348年建立)。これらは国宝となり、常福寺の名前は明王院に代わり今に残っています。
 私たち市民有志は、芦田川・西側の地区における文化財を平成18年(2006年)から調べはじめ、平成24年(2012年)に46か所の見学スポットを入れた「草戸・川西歴史街道」を設立し、街道保存のため「草戸の歴史を愛する会」を結成、これらの活動を湯知事も見学に来られました(写真1)。

 草戸千軒の当時のありようを残す常福寺の存在を広く知ってもらおうと平成25年(2013年)に「明王院を愛する会」、更に活動を草戸千軒全体に広げるため、平成28年(2016年)に「草戸千軒ビレッジ」を立ち上げました。

 「明王院を愛する会」の活動の中心は、普段公開しない建物の中を拝観者にガイドの説明で見ていただく一般公開です。今年の予定は下記の4回です。(4月18日(土)は新型コロナウイルス蔓延防止のため、講演気11月に延期、講演兇話羯澆箸覆蠅泙靴拭)
●4月18日(土)国宝明王院の歴史講演会 <講演機々駟五重塔の三尊像-弥勒・不動・愛染ーについて/講演供‘狙邁噺公位牌が明王院にある謎に迫る>(写真2) 
※講演気11月に延期、講演兇話羯澆箸覆蠅泙靴拭
●6月20日(土)・21日(日) 国宝明王院初夏の文化展 <嵯峨御流寺族婦人会華展  久邑会書道展 屏風公開>
●10月17日(土) 三人姉妹の朗読会 <ラジオパーソナリティ・司会などで活躍中の金輪容子さん、平野敬子さん、渡部良枝さんによる朗読会>
●11月21日(土) 中道山明王院 国宝・県重文・市重文 一挙建築物公開(五重塔初重公開 本堂外陣公開など)

 ボランティアで始めた我々の活動も誕生から14年がたち、その成果が大きく表れています。例えば活動前には明王院境内にはほとんど人影がありませんでしたが、今はいつ行っても人がおり、それも家族連れ、若いカップル、外人など以前と大きく様変わりしています。また正月には明王院山門下の石段は本堂参拝者の行列が続いています。草戸・川西地区を説明看板を読みながら散策する人も増えました。
 最後に我々の長年の活動に対し、内閣府より平成30年度「エイジレス章」を頂いたことを併せてご報告します(写真3)。

≪国宝五重塔内の三尊像は福山市の重要文化財でしたが、3月16日に広島県の重要文化財に指定されました。≫

【問い合わせ先】明王院を愛する会
090−8600−6830(会長:三谷)

「エイジレス章」・・内閣府ではエイジレス・ライフ(年齢にとらわれず自らの責任と能力において自由で生き生きとした生活を送る)を実践している方等を毎年募集し、その中から内閣府として紹介する事例を決定し広く紹介することにより、既に高齢期を迎え、又はこれから迎えようとする世代の高齢期における生き方の参考としていただくことを趣旨としている(内閣府HPより)。

写真1:「地域の宝ネットワーク交流会」に出席のため草戸の明王院を訪問された湯知事を囲んだ写真


写真2:4月18日(土)に明王院で開催される予定だった歴史講演会の講演機峭駟五重塔の三尊像-弥勒・不動・愛染ーについて」は11月に延期、講演供崙狙邁噺公位牌が明王院にある謎に迫る」は中止となりました。


写真3:エイジレス章を受章し、国宝本堂外陣で重文十一面観世音菩薩を背にして、明王院を愛する会会員の記念写真