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文化団体リレーレポート
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「三次市民ホールきりり」を拠点に活動する「人形劇団きりり」

掲載日:2018年11月15日
 三次には、江戸時代からの伝統があり広島県を代表する工芸品「三次人形」、世界的に有名な人形作家 辻村寿三郎が手掛けた艶やかな人形がならぶ「辻村寿三郎人形館」、日本画の巨匠 奥田元宋とその夫人で人形作家の第一人者 奥田小由女さんの作品を展示している「奥田元宋・小由女美術館」など、人形に関わる歴史・文化があります。
 また、4年前に三次市民ホールきりりが開館したことを機会に、地域の文化・まちづくりの一環として、人形劇団プークによる”怪じゅうが町にやってきた”や人形劇団ひとみ座の”ひょっこりひょうたん島”、人形劇団クラルテによる”火の鳥”公演など、「人形のまち みよし」シリーズとして人形劇の公演を企画して参りました。

 こうした背景のもと、人形劇を通して、「人形劇・人形の魅力を更に多くの市民の方々に関心をもっていただきたい」、「次世代を担う子どもたちの豊かな感性と創造力の育成に繋げたい」との強い想いから、人形劇文化を醸成しその風土を着実に培っていくため、プロの劇団を招聘するだけでなく、「観る人形劇から演じる人形劇」を目的に、団員を公募し「人形劇団きりり」を設立しました。

 当劇団の活動日は、毎週火曜日で、毎月1回は開館以来ご縁のある香川県東かがわ市にある人形劇のテーマパーク「とらまるパペットランド」の貴志 周(きし まこと)氏にお越しいただき、講義や実技指導を行っていただいております。
 現在は、12月の第1回定期公演に向け、台本も完成し二つのグループに分かれて、読み稽古、登場人物の人形づくり、小道具制作、舞台づくりと、その準備に忙しく活動しています。劇団員の多くは何もかも初めての経験ですが、毎週1回の活動日には、全員が「わいわい・がやがや」と心から楽しい時間を過ごしています。特に人形づくりは全員が童心に返り素敵な笑顔で溢れています。

 人形劇団きりり初公演の上演作品は、三次に伝わる昔むかしのお話をもとに創作した人形劇「やまんばのにしき」「おおかみのまひげ」の2作品です。独自のアレンジを加え、子どもから大人まで楽しめる作品にしました。皆様の御来場をお待ちしております。

◆第1回定期公演
「やまんばのにしき」「おおかみのまひげ」
【日程】2018年12月2日(日)開演14:00(開場13:30)
【会場】三次市民ホール サロンホール(三次市三次町111-1)
【料金】全席自由500円(定員100名)
※4歳以上有料。3歳以下膝上観劇無料

 一緒に作品づくりに取り組んでいただける団員を募集しています。人形を操作し演じる役,人形や舞台のセットづくりといった裏方と、表舞台から裏舞台まですべて劇団員で作っていきます。私たちと一緒に楽しい人形劇を作りましょう。
◆団員募集 
■募集対象:18歳以上の方 ※高校生不可  
■団  費:3000円/月
■活動日時:毎週火曜日 19:00-21:00
第3土曜日(講義・指導)13:00-17:00
※火曜日の活動は見学できますので、ご自由にお立ち寄りください。

【お問合せ】三次市民ホールきりり内人形劇団きりり事務局
TEL0824-62-2222(9:00-19:00/水曜日休館)

舞台の構成を検討中の劇団員


定期公演に向けて作業


人形劇団きりり 第1回定期公演チラシ