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ブンカッキーが行く!〜広島市現代美術館〜

掲載日:2013年3月5日
 広島市現代美術館(広島市南区)は、第二次世界大戦以降の作品で、現代美術の流れを示す作品、ヒロシマにゆかりのある現代美術作品、若手作家の作品を収集している現代美術の総合的な美術館なんだ。現在、4月7日(日)まで『路上と観察をめぐる表現史―考現学以後』と題した特別展を開催しているよ。

 『考現学』って言うのは、民俗学者で建築学者の今 和次郎さん(1888-1973)たちが名付けて始めたユニークな研究なんだって。
東京の街と人々の風俗に注目し、人々の生活、風俗の現状を様々な角度から調査考察したんだ。この活動はその後、1986年に結成された路上観察学会をはじめ、美術や建築など様々な分野で路上の物事を観察し、記録する多彩な活動に展開していったんだ。
今回の展覧会は、戦前から現代にかけて路上に見出した創作物を紹介しながら、観察・発見が表現として成立する様子を検証する展覧会なんだね。

 会場には、当時の人々の暮らしを垣間見ることができる作品がたくさんなんだけど、さすが観察の名手たち!へーって感心したり、思わずくすって笑ったりしちゃったよ。作品の中には、広島で観察された写真もあってびっくり!もしかしてボクも路上のマスターピースをつくっているかもね!

 ところで、広島市現代美術館はどこにあるか知ってる?
市街地はもちろん宮島や瀬戸内海の島々が見渡せる比治山公園にあるんだよ。比治山公園は桜の名所として有名で、
毎年3月下旬から4月上旬にかけて見頃を迎えるんだ。
展覧会を見て、観察の名手たちを見習ってお花見しながら路上の観察者になってみるのもいいかもね!?


『路上と観察をめぐる表現史―考現学以後』
■場所 広島市現代美術館
(広島市南区比治山公園1-1)
■会期 〜4月7日(日)
■開館時間 10:00〜17:00
※3月26日(火)〜4月5日(金)は19:00まで開館
※入場は閉館の30分前まで
■休館日 月曜日
■観覧料
一般1,000(800)円/大学生700(600)円
高校生500(400)円/小中学生・65歳以上 無料
※( )内は前売りおよび30名以上の団体料金

今和次郎《索引》(東京銀座街風俗記録より)1925


都築響一《ハニベ巌窟院》(珍日本紀行)1994 東京都写真美術館蔵(C)Kyoichi Tsuzuki


下道基行《bridge》より 2011 (C)Motoyuki Shitamichi