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広島文化新人賞受賞者に聞く 〜笠井美里さん

掲載日:2024年4月1日
第4回広島文化新人賞を受賞された笠井美里さん(広島市)にお話を伺いました。

◆広島文化新人賞の受賞 おめでとうございます。
ありがとうございます。日ごろの活動をこのように評価していただき、大変光栄です。

◆現在、映像作家・ビジュアルジョッキーとして、インタラクティブアートの制作活動を行っておられます。インタラクティブアートの魅力について教えてください。
「インタラクティブ」という言葉には「相互、双方向」という意味があります。私の作品にはセンサーやマイク、カメラを接続したシステムを使用することが多く、ライブの演奏者や展示鑑賞者が自らの行動(動作や音)で作品に変化を加えることで、作家と鑑賞者が作品を通じてコミュニケーションをとれるところが魅力的です。

◆地域に根ざしたアートの普及にも積極的に取り組んでおられますが、インタクラティブアートは東京など大都市では受け入れられやすい反面、地方では難しい部分もあると伺いました。
都心の大企業だからこそできる規模の作品を地方でそのまま導入しようと思っても予算や技術面で厳しくなることが一番の難点だと思います。インタラクティブアートは大規模である必要は全くなく、いかに展示やイベントとの意味づけが出来ているかが重要です。小規模な作品をさまざまな場面で展示し、数を重ねていくことで、インタラクティブアートが持つ意味や可能性を感じていただき、地方でも少しずつ導入していく足掛かりになれば幸いです。

◆今後に向けて一言お願いします。
作家として自分の作品を作ること、クリエイターとして他の人が作りたいものを手助けすること、どちらも注力していきながら自分自身の出来ることも増やしていけたらと思っています。広島のメディアアート文化をこれからも広げていきたいです。

ありがとうございました。
今後の、益々のご活躍をお祈りいたしております。

写真で紹介した作品の動画等はこちらです!
歩いた場所に映像が出るインタラクティブ作品(2023年)
センサーを使用して生き物の動作を真似する展示ワークショップのビジュアル制作を担当(2024年)

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笠井美里さん


歩いた場所に映像が出るインタラクティブ作品(2023年)


センサーを使用して生き物の動作を真似する展示ワークショップのビジュアル制作を担当(2024年)