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ふくやま草戸千軒ミュージアム 令和5年度秋の企画展「備後一宮 吉備津神社展」

掲載日:2023年11月15日
 広島県立歴史博物館では、11月22日(水)から、秋の企画展「備後一宮 吉備津神社展」を開催します。
 備後一宮吉備津神社は、大同元年(806)勧請されたと伝える、福山地域を代表する古社のひとつです。以来、備後一円の信仰を集め、江戸時代初めの慶安元年(1648)には水野勝成(みずのかつなり)によって、重要文化財「吉備津神社本殿」(写真1)を始めとする社殿が整備されています。
 今回の展示会は、この吉備津神社の歴史と備後地域の文化を吉備津神社所蔵の文化財を始めとする多様な関係資料によって紹介します。
 写真2は今回展示する文化財のひとつ「備後国一宮大明神図」です。境内には、建物が描かれているところと方形(四角形)の線のみで描かれたところがあります。付箋に「今ハなし」「今ハかやぶき」と書かれており、江戸時代より前の姿を描いたものと考えられます。
 写真3は、東京国立博物館に寄託されている重要文化財「木造狛犬(もくぞうこまいぬ)」です。鎌倉時代の寄木造(よせぎづく)りの作品で、阿形(あぎょう)には金箔を、吽形(うんぎょう)には銀箔を施しています。踏みしめた太い足と盛り上がった筋肉に力強さが感じられる逸品です。
 そのほかにも、重要文化財「毛抜形太刀(けぬきがたたち)」4口や舞楽面(ぶがくめん)などの文化財を展示します。このうち、重要文化財の「木造狛犬」と「毛抜形太刀」は久しぶりの里帰り展示です。
 また、会場内では弘安十年(1287)に吉備津神社を参詣した一遍上人が見た舞楽「秦王破陣楽(じんのうはじんらく)」を再現した音源を流すなど、吉備津神社が伝えた文化についても紹介します。
 先人が培ってきた地域の歴史と豊かな文化に思いをはせていただければ幸いです。
(広島県立歴史博物館 主任学芸員 岡野将士)

令和5年度秋の企画展「備後一宮 吉備津神社展」
【会期】11月22日(水)〜1月8日(月・祝)
【会場】ふくやま草戸千軒ミュージアム(広島県立歴史博物館)(福山市西町二丁目4-1)
【開館時間】9:00-17:00(入館は16:30まで。初日の入館は10:00から)
【休館日】月曜日(ただし1月8日(月・祝)は開館)、12月28日(木)〜1月1日(月・祝)、1月4日(木)
【入館料】一般1000円(800円)、大学生・高校生500円(400円)、中学生・小学生350円(280円)
※( )は20名以上の団体料金

【関連行事】(無料、予約不要)
開催記念講演会1・博物館大学第4回「備後一宮 吉備津神社本殿の保存修理について」
日時:11月25日(土)14:00-15:30
講師:佐藤明生(公益財団法人文化財建造物保存技術協会 技術職員)

開催記念講演会2・博物館大学第5回「吉備津神社をめぐる歴史」
日時:12月9日(土)14:00-15:30
講師:江草宣友(岡山大学文明動態学研究所 非常勤研究員)

開催記念講演会3・博物館大学第6回「菅茶山関係資料に見る吉備津神社」
日時:12月23日(土)14:00-15:30
講師:岡野将士(広島県立歴史博物館 主任学芸員)

【展示解説会】(入館料が必要)
日時:11月26日(日)、12月10日(日)、1月7日(日)13:30-14:30
解説:広島県立歴史博物館学芸員

【お問い合わせ先】
ふくやま草戸千軒ミュージアム(広島県立歴史博物館)084−931−2513

写真1 重要文化財吉備津神社本殿


写真2 紙本墨書備後国一宮大明神図


写真3 重要文化財木造狛犬(阿形)