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比婆荒神神楽子ども神楽塾〜けんみん文化祭ひろしま’09子ども文化フェスティバル〜

掲載日:2009年9月24日
 2009年10月4日(日)、ALSOKホール(広島市中区)でけんみん文化祭ひろしま’09子ども文化フェスティバルが開催されます。地域の特色を生かし、また夢にむかって日々取り組む県内各地の子どもたちが集い、日頃の成果を披露してくれます。その中から、比婆荒神神楽子ども神楽塾の皆さんにお話しを伺いました。

◆メンバーを紹介してください
 東城西城などの地区から参加している保育園児から小学5年生までの男の子、女の子10人です。
 おじいさんの神楽見物に連れられ、小さいときから神楽に親しんでいる子どもや、保育園のちびっこ神楽への出演がきっかけとなった子どもなど、さまざまな子どもがいますが、どの子も神楽が大好きです。「ずっと神楽をつづけたいので東城を離れない」「将来は神楽社の一員になりたい」とうれしいことを言ってくれます。

◆いつもどんな練習をしていますか
 月2回集まって練習しています。これ以外にも、公開練習や合宿も行っています。練習の成果を披露するため、発表会を開催したり、老人福祉施設・老人会などにも出演しています。
 神楽の習得には時間を要します。昔は家庭や地域で、あらすじや、基本的なことを日々の暮らしを通して教えていましたが、今はそれがなかなかできない。限られた時間で、どれだけ子どもたちに伝えることができるか、伝える側の課題でもあります。特に、強い意志を持つこと、礼儀を重んじることを注意しています。舞台ではだれも助けてくれませんし、比婆荒神神楽は神への奉納が基本です。

◆今回の演目について教えてください。
 演目は『七座神事』より「曲舞」「猿田彦の舞」、『国譲りの能』より「両神の舞」「事代主命の舞」です。すべてに関してですが、体の構え、足の運びといった基本姿勢が大事です。また、それぞれの舞いに特徴があります。例えば、猿田彦の舞では荒々しい中にも気品がなくてはいけません。両神は二人の舞が一体的であるかどうか、事代主命の舞では軽快な表現が求められています。

◆子ども達にも意気込みを聞きました♪
≪曲舞≫構える所を見て欲しい。足の基本の動きを見て欲しい。
≪猿田彦≫迫力あるところを見て欲しい。神楽の歴史についてもいろいろ見てもらいたい。
≪両神≫両神のおごそかな舞を見て欲しい。こういう神楽もあることを知って欲しい。
≪事代主≫釣り竿となる唐杖をうまく担ぐところなどを見て欲しい。
 
 伝統を受け継ぐ子どもたち、神楽が大好きな子どもたち、神楽ファンならずとも楽しみです。皆さん本番に向けてがんばってください。


曲舞


猿田彦の舞


事代主命の舞