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インターネットライブ配信 『爆心地鎮魂薪能』

掲載日:2021年11月1日
戦前の原爆ドーム周辺は「猿楽町」「細工町」と呼ばれ、そこに暮らしていた人は、謡曲や囃子の音をよく耳にしていたと語っています。

当時の記憶を後世に伝え、平和の願いを世界に発信したい。その思いから、当時原爆ドーム横に住んでいた被爆住民や広島市の文化団体が中心となり「爆心地鎮魂薪能実行委員会」を結成。クラウドファンディングなどを活用して資金を集め、11月15日(月)に原爆ドーム隣接地で薪能を上演します。

出演は、福山市に拠点を持つ喜多流大島家の能楽師。演目は「高砂」と「羽衣」。能舞台は、老松が描かれる鏡板部分に原爆ドームが位置するよう設営され、スペースが限られるため客席はありません。上演の模様はインターネットで無料配信され、誰でも見ることができ、演目や広島の歴史も紹介されます。

文化芸術は不要不急と捉えられてしまうこともありますが、暮らしの中に欠くことはできません。14世紀に完成した能は、幾度の危機を乗り越えて今に受け継がれてきた日本の伝統芸能です。見る場所がそれぞれ違っても、世界に発信されるいにしえの舞に、恒久平和の願いを共に感じることができるでしょう。ぜひご視聴ください。


『爆心地鎮魂薪能』
【日時】11月15日(月)18:00〜20:00予定
※雨天順延
【場所】原爆ドーム隣接地 特設能舞台
※客席はありません。
※YouTubeでどなたでもご覧いただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=LHZRhNGDxug
【演目】「高砂」「羽衣」
【演能者】喜多流能楽師 他
【問い合わせ先】爆心地鎮魂薪能実行委員会HPまで




薪能舞台イメージCG