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みよし風土記の丘ミュージアム「ひろしま 遺跡再発見!−高等学校と広島県の考古学−」 

掲載日:2020年7月1日
 かつて広島県で考古学調査が行われ始めたころ、県内の高等学校にあった歴史研究クラブがその進展に大きな功績を果たしました。そして、高等学校によって発掘調査され、長らく校内で保管されてきた出土資料などは、現在は県立の博物館や資料館で保管されています。

 今回は、広島県立歴史博物館(ふくやま草戸千軒ミュージアム)が保管している広島県立府中高等学校が調査・所蔵していた資料と、広島県立歴史民俗資料館が保管している広島県立可部高等学校が調査・所蔵していた資料を中心にご紹介します。これまでご覧いただく機会がほとんどなかったこれらの資料を通して、高等学校が広島県の考古学の発展に大きく寄与した歴史をご紹介します。
(みよし風土記の丘ミュージアム(広島県立歴史民俗資料館)館長 田邊英男)

みよし風土記の丘ミュージアム「ひろしま 遺跡再発見!−高等学校と広島県の考古学−」令和2年度 夏の展示会
【展示内容】
 かつては地域の歴史を知るうえで貴重な資料とされながら、調査から時間が経過し現在では見過ごされがちになってしまっている遺跡に再びスポットを当てて、広島県の考古学を見つめなおします。
第1部 高等学校と広島県の考古学
 広島県だけでなく全国的にも特筆される広島県立府中高等学校地歴部の活動と成果、また、地元を中心に数多くの発掘調査を行い地域の歴史の解明と文化財の保存に寄与した広島県立可部高等学校の活動などを通して、高等学校が広島県の考古学に果たした役割と今後の展望を紹介します。
第2部 館蔵資料でたどる原始古代
 広島県立歴史民俗資料館が所蔵する資料の中には、県内有数の大規模調査であった三次工業団地建設に伴う発掘調査、中国山地山間部を東西に貫く形で調査が行われた中国自動車道建設に伴う発掘調査での出土資料などがあります。これらの資料を通して、広島県の考古学について考えます。
【会場】みよし風土記の丘ミュージアム(広島県立歴史民俗資料館)(三次市小田幸町122)
【会期】令和2年7月3日(金)〜8月30日(日)
【時間】9:00〜17:00(入館は16:30まで)
【休館】月曜日(8月10日を除く)
【料金】一般200円(160円) 大学生150円(120円) 高校生以下・65歳以上無料
※( )は20名以上の団体料金
【関連行事】
1 作ってみよう!古代の首飾り(各回とも先着20名)
日時:令和2年7月5日・12日・19日(日)・23日(木・祝)
8月8日・15日・22日・29日(土)
いずれも10:00-15:00 (受付終了は14:00)
参加費:200円〜(石材等の材料費)
内容:滑石という石材を削って勾玉などを作り組合わせてオリジナルな首飾りに仕上げます
2 土器・ハニワを作ろう1(申込み先着20名)
日時:令和2年8月1日(土)10:00-12:00
参加費:400円(粘土代)
内容:粘土を使ってオリジナルな土器や埴輪を作ります
3 展示解説会
日時:令和2年7月26日(日)、8月9日(日)14:00-15:00

【問い合わせ先】みよし風土記の丘ミュージアム(広島県立歴史民俗資料館)0824-66-2881
Email:rmsgakugei@pref.hiroshima.lg.jp

広島県立可部高等学校 史学部活動風景


弥生土器 「細迫貝塚(広島市)広島県立可部高等学校資料」 広島県立歴史民俗資料館蔵


広島県立府中高等学校 地歴部発掘調査風景