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「守屋 壽(もりやひさし)コレクションの精華−国内最大級の古地図コレクション−」

掲載日:2019年9月15日
 広島県福山市出身の守屋壽(もりやひさし)氏が30年以上かけて収集した守屋壽古地図コレクションは、国内外の古地図を核とする歴史資料コレクションで、個人の古地図コレクションとしては国内最大です。これまでに3回の展覧会が開催され、多くの人々の注目と話題を集めました。
 この度の展覧会は、守屋壽古地図コレクションが寄託されているふくやま草戸千軒ミュージアム(広島県立歴史博物館)以外で初めて代表的なコレクションを紹介するもので、選りすぐりのコレクションをとおして、ヨーロッパ及び日本において相互に影響を与えながら地図が発達してきた歴史に迫ります。
(みよし風土記の丘ミュージアム(広島県立歴史民俗資料館)館長 田邊英男)

みよし風土記の丘ミュージアム「守屋 壽(もりやひさし)コレクションの精華−国内最大級の古地図コレクション−」開館40周年記念 令和元年度 秋の特別企画展
【展示内容】
五つの章立てによって、地図を通した欧米と日本の交流やその変化をご紹介します。
●第1章『大航海時代,ヨーロッパ人は世界の空白を明らかにしていった』
キリスト教の宗教的な世界観を脱し、ヨーロッパ人が大航海時代をとおして世界地図の空白を埋めていった歴史を紹介します。
●第2章『欧米人の日本来航 そして情報の交流が始まった』
ヨーロッパで伝説の国「ジパング」として知られていた日本。16世紀にヨーロッパ人が来航して以降、彼らがこの国の姿を知っていった過程を地図や風景図などから紹介します。
●第3章『日本人はこうして世界の姿を知っていった』
ヨーロッパ人と交流し世界の姿を初めて知った日本人が、海外との交流が制限された江戸時代においてどのようにして新しい世界の知識を加えていったのかを紹介します。
●第4章『日本地図の発達 行基図から伊能図まで』
中世の行基図から、近世の伊能忠敬の地図にいたるまで、日本人が自分の国の姿をどのように知り、より正確に描こうとしたのかを、江戸時代の日本地図の発達をとおして紹介します。
●第5章『風土や歴史などを記録し、そして伝える地図』
その地域の風土をはじめとするさまざまな情報を伝える地図、過去の歴史的な出来事の様子を記録した地図など、地図はその時代・その地域の人々が欲する情報を記録し、後世に伝えていくことを紹介します。
【会期】令和元年10月4日(金)〜11月24日(日)
【会場】みよし風土記の丘ミュージアム(広島県立歴史民俗資料館)(三次市小田幸町122)
【開館時間】9:00〜17:00(入館は16:30まで)
【休館日】10月7日(月)・15日(火)・21日(月)・28日(月)、11月5日(火)・11日(月)・18日(月)
【料金】一般600(480)円 高校・大学生450(360)円 小・中学生300(240)円
※( )は20名以上の団体料金
【問い合わせ先】みよし風土記の丘ミュージアム(広島県立歴史民俗資料館)0824-66-2881

■関連行事はこちら→「守屋 壽(もりやひさし)コレクションの精華−国内最大級の古地図コレクション−」関連行事

オルテリウス世界図(1570年 守屋壽コレクション)


日本扶桑国之図(部分 室町時代 守屋壽コレクション)


大坂冬の陣図(部分 17世紀後半 守屋壽コレクション)