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〔第35回広島県文化団体連合会文化講演会〕公演 大阪フィルハーモニー交響楽団 三原特別演奏会

掲載日:2015年11月15日
 12月6日(日)、三原市芸術文化センターポポロホールにて大阪フィルハーモニー交響楽団 三原特別演奏会を開催します。広島で被爆10年後に演奏された、朝比奈隆/指揮、大阪フィルハーモニー交響楽団(前・関西交響楽団)によるアールトネン作曲の交響曲第2番「ヒロシマ」を、60年のときを経て再現します。

 1955年(昭和30年)8月15日、日本を代表する指揮者・朝比奈隆(1908−2001)が関西交響楽団(現大阪フィルハーモニー交響楽団)とともに来広し、≪交響曲第二番「ヒロシマ」≫(1949)の日本初演を行いました。この作品は、被爆から僅か4年後の1949年(昭和24年)に、フィンランドの作曲家・エルッキ・アールトネン(1910−90)が作曲し、同年ヘルシンキで世界初演され、「ヒロシマ」をテーマとする現存する器楽作品の中では世界最初のものとみられています。当時、被爆10周年の記念事業として5千人もの広島市民が公演に無料招待されましたが、被爆の惨状と復興へと立ち向かう広島の様子を描いたその音楽に、多くの被爆者が涙を流したと当時の記事は伝えています。その後、行方が分からなくなっていた交響曲第2番「ヒロシマ」の総譜が、数年前に大フィルのライブラリーより発見され、今回の演奏となりました。

 被爆70周年となる今年、被爆10周年の節目に計画された音楽会を振り返るとともに、朝比奈隆にちなみ、ブルックナーを井上道義の豊かな表現力でお届けします。また、その演奏に先立ち、11月21日(土)よりホワイエにて、アールトネン/朝比奈隆企画展「復興と音楽と人々―ヘルシンキ・大阪・広島―」と題し、第二次世界大戦でそれぞれ大きな被害を受けた都市の復興の様子、また、それに係る音楽をつづったパネル展を開催します。こちらは入場無料です。お誘いあわせの上、お気軽にお越しください。

「大阪フィルハーモニー交響楽団三原特別演奏会」
■日時 2015年12月6日(日)16:00‐
■会場 三原市芸術文化センターポポロホール(三原市宮浦2−1−1)
■出演
演奏:大阪フィルハーモニー交響楽団
指揮:井上道義
合唱:大阪フィルハーモニー交響楽団 三原特別演奏会合唱団
■曲目
大木惇夫:作詞 佐藤眞:作曲/混声合唱とオーケストラのためのカンタータ「土の歌」より 第7楽章「大地讃頌」
アールトネン/交響曲第2番「ヒロシマ」
ブルックナー/交響曲第4番「ロマンティック」
■チケット料金(全席指定・税込)
S席6500円(ポポロ会員価格6000円) 
A席4500円(高校生以下2000円)
B席3000円
※未就学児の入場は御遠慮ください。
※A・B席はポポロ、ポポロオンラインのみ。
※高校生以下券はポポロのみ。
■お問合せ 三原市芸術文化センターポポロ 0848−81−0886

アールトネン/朝比奈隆企画展「復興と音楽と人々―ヘルシンキ・大阪・広島―」
■日時 2015年11月21日(土)−12月6日(日)9:00−17:30
■会場 三原市芸術文化センターポポロホワイエ(三原市宮浦2−1−1)
■入場料 無料

大阪フィルハーモニー交響楽団三原特別演奏会


井上道義(c)OrchestraEnsembleKanazawa


大阪フィル(指揮:井上道義)(c)飯島隆