トップページ> オンラインマガジン
オンラインマガジン
バックナンバー一覧
2015あきおおた国際音楽祭 with Bechstein

掲載日:2015年6月15日
 『あきおおた国際音楽祭 with Bechstein』 は、安芸太田町のホールにあるピアノが、ベルリン・フィルで使用されていた、日本に3台しかないピアノのうちの1台である事がきっかけとなり、2012年に地元の方々を中心に「ふれあい音楽祭」として発足しました。
 第一回目は、広島・東京から音楽家の方々をお招きして開催。翌年の2013年はチェルノブイリ原発事故により被曝した都市ミンスクから、ベラルーシ国立放送交響楽団の皆様が来町してくださいました。それを機に「あきおおた国際音楽祭with Bechstein」と改名し、国際色豊かな音楽祭となりました。昨年の2014年はウイーン・フィルハーモニー交響楽団の第一コンサートマスターであるライナー・キュッヒルさんのトリオ、そしてショーンケナードさんの演奏会を開催し、来場者もさることながら、演奏者の皆様も安芸太田町の自然と芸能を堪能してくださいました。
 また、当初より若い音楽家の方々の演奏や、子供達の出演、公開ピアノレッスン、将来を嘱望される小学生ピアニストの演奏など、子供達の育成も大切なテーマとして取り組んでいます。

 いよいよ第5回目となる今年の音楽祭は、被爆70年を迎え「響け〜世界へ・・こどもたちの詩」をテーマに、音楽とアートの祭りを開催します。
 1部では、日本を代表するピアニストであり、子供達の育成をライフワークとして活躍されている仲道郁代さんが、被曝70年の平和への祈りを込めて美しい音色を奏でてくださいます。
 また、ヤマユリを被爆者に届ける活動が今年で65年を迎える上殿小学校の子供達がアーサー・ビナードさんの監修のもと、この日のために書いた詩「やまゆりの気持ち」に、ロス在住のMayuka Thaïsさん、Scott Nagataniさんが素晴らしい曲を作ってくださいました。2部では、上殿小学校のこれまでの活動の様子を朗読とスライドショーで紹介し、その後で子供達が歌います。
 そして、もう一曲、インターナショナルスクールの小学生の詩を、同じくアーサー・ビナードさんに監修して頂き、同高校生が曲を作ってくださいました。その曲「へいわくんくん」は、エリザベト音楽大学の学生さんが現在合唱曲に編曲してくださっています。
 その他披露する「大切なふるさと」「アベベルム・コルプス」の2曲は、この度の音楽祭の為に集まってくださった合唱団の皆様が歌ってくださいます。指揮者には、地元広島で活躍中の佐伯康則さん、伴奏は仲道郁代さんという豪華メンバーでの演奏になります。
 隣の会場で開催するアート部門では、広島へ贈呈された千羽鶴等を使い、園山春ニさん、Mayuka Thaïsさんを中心に、子供達が“新しい生命の羽ばたき”を表現します。その後、様々な所で創作した作品の巡回展を開催予定です。

 今回、町外から参加してくださる子供達には民泊を通して、安芸太田町に溢れる自然の素晴らしさを感じてもらいながら、共に音楽祭を創りあげていく予定です。また、当日の音楽祭を、Ustream、YouTube等を通じて世界に発信しようと準備しています。素晴らしい企画が目白押しです。是非、安芸太田町での音楽祭にお出掛けください。

【2015あきおおた国際音楽祭 with Bechstein】
日時:2015年8月2日(日)開場12:30 開演13:00
場所:安芸太田町戸河内ふれあいセンター(山県郡安芸太田町戸河内759-1)
入場料:大人3000円 高・大1500円 小・中1000円
問い合わせ:090-7500-7314(大久保)080-3882-8324(栗栖)
詳しくはこちら→http://akiootakokusai.info

2015あきおおた国際音楽祭


「2013あきおおた国際音楽祭 with Bechstein」ベラルーシ国立放送交響楽団を迎えて...


安芸太田町の子供達とアーサー・ビナード氏