aspect/持続 ―広島市立大学芸術学部 現代映像展―
本展は、はつかいち美術ギャラリーと広島市立大学芸術学部が連携することで実現した展覧会です。映像とは、それが誕生する以前からあった「窓」とみなすことができます。これは映像を語るうえで、すでに古典的な言い回しになっています。しかしながら、映像は今だにそうした外との繋がりという要素が強いものです。たとえば、テレビやスマホは窓の名残である矩型(アスペクト)の形状をしています。そして、人に対して「持っている/have」という動詞が使われることと同じように、アスペクトは映像を主語とした時の状態動詞に似ています。このように映像における動詞について思考していくと、アスペクトを「持続」と訳すこともできます。また、接続という言葉からは「共有」を連想します。世界で起きている愉快なことや悲しいことなどを、私たちは各自の心持ちのレベルにおいて分かち合っています。そのような今の時代のなかで、本展は映像の「形と態」を再認識していくことを目指しています。 |