レコードコンサート「バロック音楽と密教」
■選曲&解説/中畝 みのり(ヴァイオリニスト)
西洋で誕生したバロック音楽の発展とアジアで大乗仏教の発展の極に現れた密教を比較してみます。
音楽の表出が神から人へと移行した16世紀、イタリアでモンテヴェルディはその中心人物でした。音楽は神に捧げられるだけでなく、人間の楽しみ、慈しみとして存在することにもなりました。その音楽を通して人間の深遠さや宗教性を察することができます。
バロック後期のJ.S.バッハに至ると、三密の教えである身・口・心の一体感を観ることで演奏者、聴く人ともに充実感を覚えます。日本人として今一度、仏教と西洋音楽の世界に身を投じてみましょう。
【観賞曲】
聖母マリアの夕べの祈り(モンテヴェルディ作曲)、フーガの技法(J.S.バッハ作曲)他
|